
概要
- 2025年は、オーストラリアのサステナビリティ報告に大きな進展のあった1年でした。オーストラリア・サステナブル・ファイナンス・タクソノミーの発表、グリーンウォッシングへの新たな法規制、ならびにAASB S2(気候関連情報開示)およびAUASB(オーストラリア監査・保証基準委員会)基準の改訂が進展の要因となりました。
- 規制や法整備の動きが加速し、ASIC(オーストラリア証券投資委員会)のガイダンスや財務省によるコンサルテーション(意見募集)、ならびにグループ1事業体を対象とする初の気候関連開示義務が、サステナビリティ報告の在り方を形作りました。
- 2026年2月〜4月にかけて、グループ1事業体の初のサステナビリティ報告書が公表され、年央にはASICによる所見が示される見通しです。加えて、ガイダンスを通じたAASB(オーストラリア会計基準審議会)およびAUASBからの継続的なサポートが期待されます。
2025年は、サステナビリティ報告と監査において大きな節目の年となりました。気候関連開示義務の初年度に注目が集まったのは当然ながら、それ以外にもオーストラリアのサステナビリティ分野では多くの重要な動きが見られました。
主な動向としては、サステナブル・ファイナンス・タクソノミーの発表、グリーンウォッシングへの新たな法規制、ならびにAASB S2およびAUASBによるサステナビリティ監査基準の改訂が挙げられました。
国際的には、自然・生物多様性リスクへの関心が一段と高まっており、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は2026年10月までに新たな自然関連開示基準を公表する意向を示しました。以下では、2025年の主要な改革とコンサルテーションを月ごとに振り返ります。
2026年の見通し
2026年2月〜4月にかけて、グループ1事業体による初のサステナビリティ報告書が公表される見込みです。報告主体の多くは非上場の民間企業になると予想されています。
ASICは8月~10月の第2回報告に先立ち、5月〜6月にグループ1事業体の初回報告に関する所見を公表する見込みです。AASBおよびAUASBは、追加のガイダンス資料を提示し、実務の円滑な実施を引き続き支援する予定です。
今後も、サステナビリティ報告と監査に関する最新動向を、インサイトやウェビナーを通じてお届けしてまいります。
本稿は、GTオーストラリアのサステナブル・ファイナンス部門シニアマネージャー、リリー・フォックスの寄稿によるものです。
サステナビリティ報告書の準備や親会社への報告に関する質問や疑問点がある場合は、遠慮なくご連絡ください。